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【難易度3】机上出版の能力を測るDTPエキスパートについて

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DTPとは何なのか、どのような職種があるのか

DTPは、DeskTop Publishingの略語です。Desktop Publoshingを日本語に訳すと「机上出版」若しくは「卓上出版」となります。言葉の意味は先述のとおりですが、DTPとは書籍やパンフレット、チラシ、電子文書など出版物の制作をコンピュータ上で行うにあたる工程を指します。

DTP制作にあたり、企業により区分は異なりますが大きく2つの職種があります。DTPデザイナーとDTPオペレーターの2つです。
DTPデザイナーは、文章や写真、イラストなどのレイアウトを考案しDTPソフトを利用してデザインをするのが仕事です。業務上、クリエイティブなセンスを磨く必要があります。企業によってはDTPデザイナー専任になっていることは少なく、グラフィックデザイナーやDTPオペレーターと兼務であるケースも多いです。
DTPオペレーターは、DTPデザイナーが作成したデザインを元に出版物を完成させるため、コンピュータ上でデータ調整や加工などを行うことが仕事です。一般的にデザインの原案は作成しません。
デザインの作成とデータ調整等と業務は大きく分担されています。しかし前述で述べた通り、DTPデザイナーとDTPオペレーターが区分されていない企業は多数あります。そのような企業では全ての工程をこなせるようになる必要があります。

ポイント

  • DTPとは出版物の制作をコンピュータ上で行うにあたる工程を指す
  • DTP制作に関わる職業には大きくDTPデザイナーとDTPオペレーターがある
  • DTPデザイナーは机上出版のデザイン原案を行う
  • DTPオペレーターは出版に向けてデータ調整や加工などを行う
ベルン
DTPに関わる職業はDTPデザイナーとオペレーターの2つがあるんだ

DTPエキスパートの資格について

DTPエキスパートとはどんな資格か

DTPエキスパートの資格は、「よい印刷物をつくる」ために必要な分野に習熟している人を認定する制度です。DTPエキスパートの資格は、DTP制作に関わる様々な職業の人に推奨されています。DTPデザイナーやDTPオペレーターは勿論のこと、業界に関わるセールスパーソンもおすすめできる資格です。

DTPエキスパートの資格は学科試験により認定される「DTPエキスパート」と実技試験(課題制作)が加わる「DTPエキスパート・マイスター」があります。どちらを受験するかは目標によって決めるとよいでしょう。

DTPエキスパート試験のカリキュラムについて

DTPエキスパートの学科試験は「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーションと印刷ビジネス」の5つのカテゴリーから出題されます。それぞれの知識を1つずつしっかり身につけていく必要があります。

「DTP」はDTPの概要やDTPの環境、文字コード、画像などDTP制作に必要な知識を身につける必要があります。DTP制作を軸とした資格ですのでしっかり勉強しましょう。

「色」は光と色について出題されます。知覚工学を学習した方にとってはなじみ深い分野かもしれません。デザインにおいて重要な分野ですので取り組むことに大変価値があります。

「印刷技術」は五大要素やプレス、特殊印刷、デジタル印刷など印刷に纏わる内容が出題されます。出版物は印刷されないと利益を得ることができません。必須の技術であることは間違いありません。

「情報技術」はハードウェアやソフトウェア、ネットワーク、データベースなどIT技術に関する内容が出題されます。基本情報技術者などIT資格を保有している方にとってはこの分野はなじみ深いでしょう。

「コミュニケーションと印刷ビジネス」は印刷物の企画や設計、デザイン、マーケティング、ビジネス、法令など幅広く出題されます。

DTPエキスパートの試験形式などについて

上記でも述べましたが、「DTPエキスパート」は択一式の学科試験に合格することにより認定されます。合格基準は5つのカテゴリー全てで80%以上の正解率で合格となります。苦手分野を作ることは許されないのでご注意ください。
「DTPエキスパート・マイスター」は学科試験及び実技試験の双方共に合格点に達することで合格となります。実技試験は課題制作物を総合的に評価されます。制作能力が必要となり、知識だけでは通用しないのが特徴です。

尚、資格を維持するためには更新試験を受験し条件を満たす必要があります。更新が必要な資格なのです。

ベルン
5つのカテゴリーを万遍なく勉強する必要がある、しっかり知識を身に着けよう


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