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【難易度6】樹木のお医者さん、樹木医の資格を語ります

樹木医とはどのような資格なのか

樹木医は一般財団法人日本緑化センターが認定する民間資格です。樹木の調査・研究及び診断、治療を通して、樹木の保護・育成・管理や倒木などによる人的被害の抑制などを行う専門家です。

樹木医の資格試験は樹木医研修受講者選抜試験(第1次審査)に合格した者が樹木医研修(第2次審査)を受講することができ、樹木医研修に合格することによって樹木医資格を得ることができます。

樹木医研修受講者選抜試験を受験するには実務経験が5年間必要です。但し樹木医補の資格がある方は実務経験を1年間積むことにより受験することができます。合格率は20%程度であり決して易しい試験ではありません。

ベルン
受験資格が5年となかなか長いんだね

樹木医補の資格について語ろう

樹木医補は樹木医補資格養成機関で指定単位を取得し卒業をすることにより取得することができる資格です。樹木医補は樹木医が行う樹木の保護・育成・管理の補佐をします。また、樹木医補資格養成機関にて修得した知識や技術をもって、倒木の危機を察知する能力など実務で必要な樹木の適切な保護・管理技術を習得します。

樹木医補資格養成機関とは認定を受けた大学・短大・専門学校等を指し、所定の科目を履修し卒業した者が資格申請に必要な書類を申請することにより樹木医補の資格取得することができます。

樹木医の資格を取得するためには本来実務経験を5年要しますが、樹木医補の資格を有する者は1年に短縮されるため、進路が決まっているのであれば樹木医補の資格を目指すことは大変おすすめです。

ベルン
樹木医補の資格を持っていると必要な実務経験が1年に短縮されるんだね

樹木医とはどのような仕事なのか

樹木医の仕事は簡単に言えば樹木を治療する医者です。治療のステップは次の通りです。初めに樹木の診察を行います。これは樹木の内外を診て悪い部分が無いかを判断します。次に診察の結果から分析を行います。樹木の病気にも様々な原因がありますが、それを拾い出すのです。例えば気温、外注、ストレスなど、外的や内的な要因があります。分析結果から対処方法を考察し治療に向けた処置を行います。薬剤の使用や害虫の駆除など、原因によって処置方法は異なります。以上のようなステップで治療を行っていきます。

樹木医は専業で生計を立てている人は殆どいません。他の業務と併せて樹木医としての仕事を兼務している方が殆どです。樹木医は様々なところで働いています。造園施工会社や林業会社、役所、大学教員、また研究所などで勤務している方もいます。自分に合った働き方を見つけてみると良いでしょう。

樹木医として働く上で必要なものはいくつかありますが一番大切なものは自然を愛する気持ちでしょう。樹木など植物の不調に敏感に反応し接する能力が必要となります。自然が好きでないと務まりにくいかもしれません。また健康と体力が必要です。樹木医の仕事は外で力仕事をすることも多々あり体力は必要です。炎天下で仕事をすることもあるため健康であることも重要です。常に自然の知識を身に着ける意欲も必要と言えるでしょう。勉強することも欠かせないです。

ベルン
樹木医は樹木のお医者さん、自然を愛する気持ちが大切だね

樹木医の資格取得、選抜試験と樹木医研修

樹木医の資格試験は二次試験まであり、それぞれ樹木医研修受講者選抜試験(選抜試験)と樹木医研修と呼ばれています。選抜試験に合格した者が樹木医研修を受講することができ、それに合格した者が樹木医の資格を取得できます。

樹木医研修受講者選抜試験は下記の通りです。

(樹木医研修受講者選抜試験)

・択一式試験35問(90分)

一般教養(倫理を含む)および樹木医研修科目に関係する専門分野、高等学校の生物の範囲などから出題

・論述式試験 3問(90分)※3問全て要解答

樹木医に求められる知識・技術・文章能力を審査する問題が出題

(樹木医研修)

・講義の動画配信(2週間程度)

・6日間の実習及び資格審査(科目試験・樹種の識別に関する適性試験・面接試験)

2019年度に認定された樹木医は登録更新が必須でありその期間は5年間です。登録更新のためには、5年間で樹木医CPD100単位以上の取得が必要です。CPDとは継続教育のことであり、研修やセミナーなどの参加型プログラムと、能力開発の実績を申請して単位取得する個人申請型プログラムがあります。


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