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【難易度7】人事のエキスパートである社会保険労務士の資格について

2023-08-19

1号業務から3号業務にわかれる、社会保険労務士の仕事

社会保険労務士は、人事の仕事に関わるエキスパートです。企業の給与に関わる業務や社会保険に係わる業務のサポートをします。また就業規則の作成などを行うこともあります。人事に関わる仕事は多岐に渡ります。繁忙期はすごく大変な仕事ですがやりがいはあります。人に関わる仕事に興味がある方には、社会保険労務士の資格をおすすめします。

社会保険労務士の業務は、3つに区分されています。それぞれ「1号業務」「2号業務」「3号業務」と区分されています。「1号業務」および「2号業務」は社会保険労務士の独占業務となっています。「3号業務」は社会保険労務士の資格が無くても行うことができます。但し、資格を持っている者の方が顧客から信頼を得られることは間違いありません。各号の業務の一例は下記の通りとなっています。

(1号業務の一例)

  • 労働保険の書類の作成・提出代行
  • 健康保険や雇用保険などへの加入・脱退手続き代行
  • 給付手続きや助成金の申請代行

(2号業務の一例)

  • 労働社会保険諸法令に従う帳簿書類の作成
  • 労働者名簿や賃金台帳の作成
  • 就業規則や各種労使協定の作成

(3号業務の一例)

  • 労務管理や労働社会保険諸法令に基づく社会保険の事項の相談や指導

3号業務は労務に関わるコンサルティング業務です。コンサルの幅は広く、人材コンサルや採用コンサルや就業規則改定コンサルなど多岐に渡ります。扱う分野にもよりますが、企業の人事部で就業した経験があればそれを大きく生かすことができるでしょう。

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ポイント

  • 社会保険労務士の仕事は企業の人事の仕事のサポートが中心
  • 業務は「1号業務」「2号業務」「3号業務」にわかれている
  • 「3号業務」であるコンサルは幅が広い
ベルン
人に関わる仕事、人が好きであると向いているのかもしれないね

独立や人事部への就職に有利、社会保険労務士

独立して働く事ができる

社会保険労務士は独占業務がある資格です。この資格を生かして独立して事務所を開設することができることができるのは大きなメリットであると言えるでしょう。3号業務に力を入れて営業を行う場合は、中小企業診断士を併せて取得すればさらにアピールになります。

独立するにはかなりの営業力が必要になります。特に最初は顧客が全くいないため、口コミを期待することもできません。そこからいかに実績を積み上げていくかが重要となります。また、資格を生かして企業の人事部である程度経験を積んで自信はつけておきましょう。

企業の人事部に就職しやすい

社会保険労務士の資格があると企業の人事部の募集に採用されやすくなります。人事の仕事に興味があり、未経験で目指したいのであれば社会保険労務士の資格を取得する事をおすすめします。

人事部は給与支払準備や社会保険料の計算、また年末調整などがあり周りが考えているよりもすごく忙しい部署です。企業によりますが、繁忙期はなかなか残業は避けられません。その点は覚悟しておく必要があります。

資格があるとコンサルの仕事で信用されやすい

3号業務を行う際に資格は必要ありません。しかし、社会保険労務士の資格や中小企業診断士の資格などがあると信用が増します。やはり無資格の人に任せるのと、有資格者にまかせるのとでは安心感が違います。

人事系のコンサルタントを行うのであれば、社会保険労務士はうってつけの資格です。たかが資格と考える人もいるかもしれませんが、有資格者に対しては安心して仕事を任せられるというイメージが付きます。企業のよき相談相手となるためにも、取得をおすすめします。

副業で仕事を得やすくなる

社会保険労務士の資格を生かして、本業の資格とのバランスを考えながら副業を行うことができます。資格の有無で仕事の幅も変わってくるので、副業にもメリットはあります。

ベルン
独立や人事部への就職のしやすさなどメリットはたくさん、興味があればぜひ取得しよう

社会保険労務士試験についてを語ろう

社会保険労務士試験には受験資格があります。それを満たす事により受験することができるのです。その一例は下記の通りとなっています。

(社労士の受験資格の一例)

  • 大学、短期大学、高等専門学校を卒業など
  • 大学において62単位以上を取得もしくは一般教養科目36単位以上と専門科目を含めて48単位以上を取得した者
  • 専修学校を卒業
  • 行政書士試験の合格
  • 司法試験予備試験等の合格
  • 特定の国家試験の合格

他にも受験資格はあります。大学で一定単位を取得すれば受験することができるので、大学生でも受験することができます。

また公務員などで社会保険事務を一定年数従事していれば、科目の一部免除があります。一例は下記の通りとなります。

(試験科目が一部免除となる条件の一例)

  • 国や地方公共団体の公務員として労働社会保険法令に関する事務に通算して10年以上従事した者
  • 健康保険組合・厚生年金基金・労働保険事務組合等の役職員又は社会保険労務士事務所、社会保険労務士法人事務所の補助者として労働社会保険法令事務に通算して15年以上従事した者
  • 日本年金機構の役職員として社会保険諸法令の事務に通算して15年以上従事した者
  • 全国健康保険協会の役職員として社会保険諸法令の事務に通算して15年以上従事した者

資格試験は選択式および択一式にわかれており、選択式は40点満点、択一式は70点満点です。選択式、択一式それぞれ合格基準点以上となること、科目ごとの点数も全て合格基準点以上となることで合格となります。1科目でも合格基準点未満となると不合格になるので、苦手科目をつくることは許されません。

試験科目は下記の通りになります。

(試験科目)

  • 労働基準法及び労働安全衛生法
  • 労働者災害補償保険法
  • 雇用保険法
  • 労務管理その他の労働に関する一般常識
  • 社会保険に関する一般常識
  • 健康保険法
  • 厚生年金保険法
  • 国民年金法

試験範囲は多岐に渡りますので、しっかり学習するようにしましょう。

ポイント

  • 受験資格があり大学で一定単位をとること、行政書士をとることなどいずれかを満たす必要がある
  • 公務員等として社会保険事務を長期間経験ある者は試験科目が一部免除される
  • 試験は1科目でも合格基準点未満だと不合格となるので注意しよう
ベルン
試験は1科目でもミスが許されない、満遍なく勉強しよう

社会保険労務士のまとめ

社会保険労務士は人事のエキスパートであることを証明する資格です。独立や人事部の就職など、この資格には様々なメリットがあります。有資格者ということで管理職で入社した人もいるほどです。また、中小企業診断士など、他の資格とのダブルライセンスでさらに信用が増します。

資格の難易度が高いので、相当の時間をかけて取得を目指すことをおすすめします。確実に合格をめざすのであれば、資格学校を利用するのも良いでしょう。



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