35歳転職限界説は本当にあるのか
35歳を超えると転職をするのが極めてきびしくなる、よく言われていましたが現在にもあてはまるのでしょうか。結論から言いますと事情は変わっています。
35歳転職限界説は、かつては常識でした。それは人材が豊富であった時代の話です。もっと昔は「28歳」「30歳」が限界と唱えられていました。これらは過去の話となっています。
現在は40歳以上であっても中途採用される機会は多くあります。その理由は次の3つが挙げられます。
1つ目の理由は少子高齢化のため、企業が人材確保できないためです。かつては若い人材は多くいたため、企業側は希望すれば若年者を採用する機会が多くありました。しかし現在はそれが厳しいのです。
2つ目の理由は熟練者が定年退職により人材不足となっているためです。そのため、高齢のスキルを持った人材が採用されやすくなっています。
3つ目の理由は政府の雇用の流動化を促す政策の影響があります。かつては一つの企業に定年まで勤めあげるのが当たり前でした。現在は某自動車会社の社長も終身雇用の概念は崩壊したと述べています。そのため転職するのが当たり前の世の中となっています。
企業によって、若手が多い企業なのか年配の社員が多い企業なのか文化は異なります。つまり、どの年齢の人材が欲しいかも企業によって異なるのです。面接を受けて一喜一憂することなく、どんどんチャレンジしていくことをおすすめします。
35歳以上の転職成功のポイントについて
35歳以上の転職成功のポイントとして、職歴がある程度ある職種の求人に応募しましょう。これまでのスキルを転職先で生かすことは最もメリットがあります。
ただ人によっては経歴の長い職種が嫌で転職をする場合もあると思われます。未経験の職種に転職する際は、その仕事に関連する資格などを取ったり、ポートフォリオを作成して熱意を見せて下さい。人気のある業界や職種への転職の場合は苦戦しますが、実際に成果を見せる事はアドバンテージとなります。
例えば、経理職に就きたいのであれば日商簿記検定1級に合格する。システムエンジニアにつきたいのであれば、アプリケーションを開発し、Githubでソースコードを公開してみるなどです。取り組んでみる価値はあるでしょう。
転職をするに当たって、ブラック企業に間違っても就職しないように気をつけましょう。ブラック企業に就職してしまうと高ノルマや無理なスケジュール、サービス残業などをさせられ精神的にやられ退職する羽目になってしまいます。早く就職したいとなる時もありますが、その企業が本当に就職しても問題ないかは確認しておきましょう。さもないと短期離職を繰り返すことになります。
繰り返しになりますが、一番の理想は3年以上経験がある職種の仕事に就くことです。それが転職の成功の秘訣であることに間違いありません。思いつきでやるとだいたい失敗します。
可能であれば年収アップも目指そう
上記でも述べましたが、同職種の仕事に就職すると現在の給与モデルから新しい企業での給与が想定されることになり、給与アップとなる可能性が高いです。ただしこれは確実ではありません。内定後にオファー面談を必ず実施してもらい、交渉をしてみましょう。就職活動は紹介会社を利用することをおすすめします。オファー面談のセッティングもスムーズにいくでしょう。
異業種・異職種の仕事を選んでしまうと1からのスタートになってしまいます。給与は下手をすると新卒と同等の扱いになる企業もあります。そうなるとこれまで積み上げてきたキャリアがやり直しになります。どうしてもその仕事がやりたいのであれば挑戦してみるのがいいですが、一時の考えなのであれば止めておくべきです。
35歳以上の転職の場合、管理職の経験がある人もいるでしょう。マネジメント経験がある場合は幹部採用となることがあります。その場合は企業の規模にもよりますが、前職よりも給与が飛躍的にアップする場合があります。管理職採用だと上級管
転職は年収のベースを変える機会です。アップするもダウンするもあなた次第理職になることを期待されていることもあります。
です。入社するまでに情報を入手することは大切なのです。
まとめ
転職35歳限界説は現在は無いというのが正解です。但しこれまでの職歴を生かしていくことが成功の秘訣となるでしょう。異職種でもやっていけなくはないですが、相当の努力が必要となります。
現在は若年層も昔よりも人数が少なくなっており、また高齢の熟練者が少なくなっているため企業も人材不足なのです。
転職先によっては年収アップが狙えるため、興味があればチャレンジしてみるといいでしょう。転職活動を始めるだけであれば何もリスクはいりません。