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【難易度4~6】測量の業務で独立することも可能!測量士・測量士補の資格について

2023-06-10

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土木建築で欠かせない、独立も可能な資格である測量士・測量士補

土木建築物を建設する工事において欠かせない作業があります。工事予定地の座標・長さ・高さ・面積などを計算する作業です。この作業が測量です。測量は工事の工程の初めに行うため、一度次の工程がはじまると後戻りができません。正確に作業をする能力が求められます。測量士・測量士補を目指すのであれば正確な仕事をできるように心がけましょう。

測量士の仕事には外業と内業に大きく分けられます。

外業は住宅や店舗を建てるときに行う測量、道路や橋の工事など際に行う測量など屋外で行う作業です。チームを組みトランシット、トータルステーション、GPSなどの専門器具を用いて測量を行います。建設現場や道路工事の現場で三脚を立てて黄色いカメラを作業をしている姿を見かけたことがあるでしょう。あの作業が外業です。現場を測量するのが基本となります。慣れるまでの下積みは大変かもしれませんが、経験を積むことで独立する際にも生かすことができます。

内業は事務所での作業を指します。予め作業計画、測量計画を立案し、外業で観測したデータをコンピュータに取り込み測量ソフトを利用して図面作成を行います。図面完成後、製図機器で描画し必要部数をコピーします。

作業の流れは大まかに上記の通りです。測定、計算が主な仕事です。数学が全く苦手だと抵抗があるかもしれません。計算の正確性が求められます。全く苦手でなければ誰にもおすすめできる職業の一つです。測量士・測量士補の資格を取得すれば一生もののスキルになります。

また測量士の資格を取得し、経験を積めば独立することも可能です。測量士は業務独占資格であり、独立しても安定しやすいです。そのため何かの資格で独立したい方にとってもおすすめです。

また測量士・測量士補の資格を持っていれば土地家屋調査士の資格の「午前の部」が免除されます。このためだけに測量士補を受験する方もいらっしゃいます。独立する測量士の方がダブルライセンスで土地家屋調査士の資格を狙ってみるのもありでしょう。

ポイント

  • 測量は土木建築を建設する工事において欠かせない
  • 測量士の仕事は外業と内業に分けられる
  • 数学が苦手すぎると抵抗があるかもしれない
ベルン
苦手といっても1とかじゃなければなんとかなるよ

測量士・測量士補の資格はどのような資格なのか

測量業務を行う企業は測量士もしくは測量士補を1名以上在籍させることが義務付けられています。必置要件は測量士でも測量士補でもどちらでもよいのですが、測量士の多い企業は仕事を受注しやすくなるため、測量士のほうが企業内の評価は高いです。

測量士は測量現場の監督を行う主任者なのに対して、測量士補は測量の担当という位置づけなのですが、それは会社・現場によりけりです。

資格の難易度は、測量士の方が測量士補と比較して難しいのはいうまでもありません。測量士補の試験範囲は下記の通りです。

(測量士補の試験範囲)

  • 測量に関する法規
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量

主に測量に関する法規やそれぞれの方式に応じた測量の問題が出題されます。テキスト1冊分のインプットをしたらひたすら過去問を解きましょう。測量士補の合格の秘訣は過去問をやることです。きちんと過去問をやれば合格はできること間違い無しでしょう。

測量士は測量士補よりも試験範囲が広いです。そしてかなりの難関試験です。試験範囲は下記の通りです。

(測量士の試験範囲)

  • 測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
  • 多角測量
  • 汎地球測位システム測量
  • 水準測量
  • 地形測量
  • 写真測量
  • 地図編集
  • 応用測量
  • 地理情報システム

科目が増えており、難易度も上がっております。合格率も10%程度とかなりの難関試験です。まずは測量士補の資格取得をめざしましょう。合格できたら測量士の資格にぜ是非チャレンジです。

ベルン
測量士補と測量士じゃずいぶん難易度がちがうんだね

測量士・測量士補試験の試験形式や合格率は?

測量士補は五肢択一試験です。28問あり、700点中450点以上の正答率(18問以上)で合格となっています。合格率は年により30~40%程度と比較的高めです。但し計算問題も多く、合格率だけ見て甘く見ると合格することはできません。しっかり過去問を中心に勉強をしましょう。

測量士は午前試験と午後試験に分かれています。午前は五肢択一試験であり、測量士補と同じく28問あります。午後は記述式で満点が700点です。下記の2つを満たせば合格となります。

  • 午前700点中400点以上の正答率(16問以上)
  • トータル1400点中910点以上の正答率

測量士は記述試験もあり、難易度は高いです。その分社会的ステータスはあり、独立する時に箔がつきます。取得するのは大変おすすめします。

ベルン
測量士、筆記試験があるんだね。本質を理解しないとなかなか厳しいかも。

まとめ

測量士・測量士補は建設現場や土木現場などにも出て測量をすることも多い現場よりの仕事です。体力もいります。しかし建設や工事をする上で必要な欠かせない仕事です。また安定して独立することができるステータスのある資格でもあります。興味がありましたらぜひこの資格を取得する事をお勧めします。


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