技術・作業等

【難易度6】栄養指導や管理の専門家である管理栄養士とは

2024-05-19

栄養士・管理栄養士はどのような資格なのか

栄養士・管理栄養士の仕事について

栄養士・管理栄養士の仕事は個人や集団に対して食事や栄養の指導をしたり、食事の献立の作成や栄養素の計算などを含む食事や栄養の管理をします。人は食事から栄養を摂取します。栄養は生きていくためには不可欠であり、栄養士・管理栄養士の仕事は人々の健康に大いに寄与します。

栄養士・管理栄養士は病院、給食センター、社員食堂、行政や福祉の現場などで活躍しています。様々な職場で活躍しています。

上記で述べた通り人々に大変貢献できる仕事であり、やりがいのある仕事であると言えるでしょう。栄養士・管理栄養士になるには、栄養士養成校や管理栄養士養成校に数年間通学する必要がありますが興味があれば目指してみましょう。

栄養士と管理栄養士の違いについて

栄養士と管理栄養士はともに食事や栄養指導の専門家です。仕事内容は繰り返しになりますが、食事や栄養の指導や管理が主です。

栄養士と管理栄養士の資格のそれぞれの違いは管理栄養士は栄養士の上位資格であるという事です。管理栄養士の方が仕事の幅が広いのです。
栄養士は健康な人に対して栄養指導等を行うことができます。一方管理栄養士は健康な人に加えて、傷病者や高齢者に対して指導を行う知識を有しており指導できるのです。
また栄養士は都道府県知事より免許を受けます。それに対して管理栄養士は厚生労働大臣より免許を受けるという違いがあります。

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ベルン
管理栄養士は傷病者に対しても栄養指導ができるんだ

管理栄養士の受験資格について

栄養士・管理栄養士になるためには栄養士養成校または管理管理栄養士養成校を卒業する必要があります。栄養士の資格は上記のどちらかを卒業することにより資格が得られます。管理栄養士は卒業するだけでは資格を得ることはできません。養成校を卒業し一定要件を満たすことにより管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。国家試験に合格することにより晴れて管理栄養士の資格が得られるのです。管理栄養士国家試験の受験資格を得るルートは下記の通りです。

(国家試験の受験資格までのルート)

  • 管理栄養士養成校(4年)→栄養士免許取得→国家試験
  • 栄養士養成校(2年)→栄養士免許取得→実務経験(3年以上)→国家試験
  • 栄養士養成校(3年)→栄養士免許取得→実務経験(2年以上)→国家試験
  • 栄養士養成校(4年)→栄養士免許取得→実務経験(1年以上)→国家試験

管理栄養士養成校を4年間通って卒業し、国家試験を受験するのが一番最短です。管理栄養士を目指す方は、資金や時間に余裕があるのであればこの方法を選択するのが一番確実でしょう。栄養士養成校で栄養士の資格を取得し、実務経験を積んで受験資格を取得することもできます。

ベルン
余裕があれば管理栄養士養成校で受験資格を得るのがいいのは間違いないね

管理栄養士国家試験について

受験資格を得ることにより管理栄養士国家試験を受験することができます。管理栄養士国家試験の合格率は40%~65%程度で推移しています。管理栄養士養成校の新卒が圧倒的に合格率が高く、近年では80%~90%程度で推移しています。既卒や栄養士養成校卒業生は一桁から20%台となっています。確実に管理栄養士の取得を目指すのであれば管理栄養士養成校に入学する方が有利となっています。

管理栄養士の試験科目及びそれぞれの教育目標の一部は下記の通りとなっています。

(試験科目及び教育目標の一部)

1.社会・環境と健康.
・社会と環境が人間の健康にどう影響するかなど、社会や環境と健康の関わりの理解

2.人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
・人体について遺伝子・細胞から組織・器官レベルまでの構造や機能の理解
・基本的生活活動の機構等を理解

3.食べ物と健康
・食品の各成分を学び、人体への栄養面及び安全面での影響を理解

4.基礎栄養学
・健康の保持増進等における栄養の役割を理解し、エネルギー及び栄養素の代謝の意義を理解

5.応用栄養学
・発育、加齢等による人体の構造や機能の変化に伴う栄養状態などについて理解
・健康増進等に役立つ栄養素の機能等を理解

6.栄養教育論
・健康状態、食行動等に関する情報収集・分析、それらを評価・判定する能力を養成
・健康や生活の質の向上に繋がる健康・栄養教育の理論と方法を修得

7.臨床栄養学
・栄養ケアプランの作成、実施、評価に関するマネジメントの考え方を理解し、栄養状態の評価・判定、栄養補給等について修得

8.公衆栄養学
・地域や職域等の健康・栄養問題等に関する情報を収集・分析をし、評価・判定する能力を養成
・あらゆる健康・栄養状態の者に対し適切な栄養関連サービスを提供するプログラムの作成・実施・評価のマネジメントに必要な理論と方法を修得

9.給食経営管理論
・給食運営や関連の資源を判断し、栄養面、安全面、経済面全般のマネジメントを行う能力を養成

その他応用力試験が出題されます。応用力試験は横断的な内容が出題されます。どのような問題が出題されても解答できる応用力を養いましょう。

問題数は200問です。出題数が多いので様々な問題が出題されます。苦手分野を作らずしっかり勉強をしておく必要があります。

出題形式は五肢択一もしくは五肢択二です。試験時間は午前2時間25分、午後2時間40分となっています。長時間の試験ですのでリラックスして挑戦しましょう。


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