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【難易度6】電気の保安監督の専門家、第三種電気主任技術者

5万ボルト未満の電気設備の保安監督、第三種電気主任技術者

第三種電気主任技術者の独占業務とは

第三種電気主任技術者、電験三種は独占業務がある国家資格です。ビルや工場などには高圧電気設備があります。これらの高圧電気設備の工事、維持、運用の保安監督は電気主任技術者の有資格者でなければ行う事ができません。これらの設備の設置者は保安監督を行わせるために電気主任技術者を選任することが電気事業法によって義務付けられているのです。電験三種の有資格者は5万ボルト未満の電気設備の保安監督を行うことができる独占業務があります。そのため大変需要がある資格なのです。

電気主任技術者と電気工事士との違い

電気主任技術者と電気工事士の大きな違いは、まず第一に資格の根拠となる法律が異なります。電気主任技術者は電気事業法を根拠としています。一方、電気工事士は電気工事士法を根拠とする資格です。
第二に業務内容が大きく異なります。電気主任技術者は上記で触れましたが高圧電気設備の保安監督を行います。工事を行うわけではないのです。一方、電気工事士は建設業の中で送電線、配電盤などの工事を行います。
また資格の難易度も大きく異なります。電気主任技術者は一番易しい電験三種であってもかなり難易度の高い試験です。少しの勉強では合格することはできません。計算問題も多くでるため公式を暗記し、しっかり対策することが求められます。電気工事士は筆記試験に関しては難易度は比較的容易な試験です。勉強をすればわりと合格圏には到達しやすいでしょう。差はかなりあります。

ベルン
電験三種は保安監督が需要いっぱいなんだね

保安監督や点検など様々ある第三種電気主任技術者の仕事や職場

保安監督だけじゃない第三種電気主任技術者の仕事

電験三種の独占業務は高圧電気設備の保安監督業務であることは上記で述べました。しかし業務内容はそれだけではありません。大きな業務としてあるのが電気設備の点検作業です。例えば建物全体を停電状態にして行う年次作業があります。この点検時はビルのオフィス内には誰も入れない状態にしてチェックを行います。また月次点検なども実施します。点検内容は電圧値や電流値などのチェックしたり、測定対象とアース(接地)間に電圧をかけ絶縁抵抗を測定を行います。また非常用発電機の始動試験など、その他にもチェック項目があります。
点検時に電気設備の清掃をしたり、また電気設備の故障時の修理依頼及び立会いを行います。

第三種電気主任技術者が活躍している職場

第三種電気主任技術者は色々な職場で活躍しています。例えば下記のような職場で活躍しています。

・電力会社

電力会社は電力を安定供給や送電設備を監視する仕事から電気製品の販売を行う仕事まで様々あります。どの部署でも電験三種の資格が必要というわけではありません。ただ部署によっては必須となることもあります。また昇進に影響することもあるため電験三種を取得することは大いにメリットがあります。

・電気保安協会

電気保安協会は顧客から委託を受け、ビルなどにある高圧電気設備の保安管理を行い定期点検や緊急時の駆けつけ点検を行います。保安管理を行うには電気主任技術者の資格が必須となります。電験三種の資格があれば5万ボルト未満の設備の保安監督を行うことができるため、もし電気保安協会に就職を希望するのであれば電験の取得をできるように頑張りましょう。

・ビルメンテナンス業(ビルメン)

ビルメンテナンス業とは、建築物の環境衛生の確保と設備管理などを行う仕事です。業務内容には、清掃・衛生管理、電気通信設備、空気調和設備、給排水設備の管理などあります。ビルメン業界では三種の神器とよばれる資格があり、その中に電験三種が含まれています。ビルメンテナンス業に就職するのであれば、電験三種に資格は大いに重宝します。

これらの職場以外にも様々な電気関係の職場で電験三種の資格は活かすことができます。取得することは大いにメリットがあるでしょう。

ベルン
電験三種は様々な職場で生かすことができる資格なんだね

電験三種の資格試験について語ります

電験三種は4科目からなり、五肢択一の試験です。科目は理論、電力、機械、法規となっています。試験時間は理論、電力、機械は90分、法規は65分です。合格点は原則100点満点中60点ですが、難易度により合格基準に点数調整があります。
科目合格制となっており、一度合格した科目は申請により連続して5回まで免除されます。これにより時間をかけて受験することができるようになっています。
各科目の概要は下記の通りです。

・理論
直流回路や静電気、電磁気学や交流回路などの問題が出題されます。電気回路などの基礎や電気数学を理解しておく必要があります。

・電力
火力発電、水力発電、原子力発電、その他発電の問題が出題されます。設備の各部の名称や計算方法などを学習します。また送電、配電、電力計算その他も試験範囲です。

・機械
直流機や変圧器、誘導機や同期機その他、様々な機械について計算問題を中心に出題されます。用語や知識を問う問題も出題されます。

・法規
電気事業法、電気工事士法、電気工事業法などその他様々な法律等から穴埋めや正誤問題が出題されます。

認定による電験三種の取得について

学歴と実務経験により電験三種の資格を取得することもできます。条件は下記の通りです。

(認定による取得条件)

・大学(電子工学科など)にて所定の単位を取得し卒業した者・・・1年以上の実務経験(卒業前の経験年数の2分の1と卒業後の経験年数の和が1年以上)

・短期大学又は専門学校(電気科など)にて所定の単位を取得し卒業した者・・・2年以上の実務経験(卒業前の経験年数の2分の1と卒業後の経験年数の和が2年以上)

・工業高校(電気科など)にて所定の単位を取得し卒業した者・・・3年以上の実務経験(卒業前の経験年数の2分の1と卒業後の経験年数の和が3年以上)

実務経験とは「電圧500V以上の電気工作物の工事、維持又は運用」を指します。どのような電気工事でもよいわけではありません。

ただ書類を申請すれば資格取得というわけではありません。認定試験の場合、経済産業省との面接があります。実務経歴証明書を元にいくつか質問をされるのでそれに応答する必要があります。電験三種の取得は決して甘くはありません。





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