ガソリンスタンドやビルメンで人気の乙四
危険物の資格には下記で説明しますが、様々な種類があります。その中でも乙種第4類危険物取扱者は乙四と言われ、大変人気のある資格です。この資格がなぜこれほどまでに人気があるのか、それは取扱うことができる危険物の種類にあります。乙四の資格があると取扱うことができる代表的な危険物がガソリンです。ガソリンは車などの運転には欠かすことができないものであり、この資格があるとガソリンスタンドで優遇されるのです。時給アップにも直結するのでこの資格は大変人気があります。またビルメンテナンス業界などへの就職の際にも大変役に立ちます。
ガソリンの他にも灯油や軽油などの危険物を取扱うことができ、生活に最も身近な危険物を取扱うことができるようになる資格が乙四の資格なのです。身近なものを取扱い、またそれを取扱う際に立ち会うことができるこの資格は大変重宝されます。資格の難易度もそれほど高くは無いため、大変おすすめできる資格です。
丙種危険物取扱者の資格を所有していてもガソリンなどの一部危険物を取り扱うことはできますが、立会うことができません。可能であれば、乙四を取得したほうがメリットは大きいのです。
薬品の名前などを覚えないといけないので、最初は戸惑うかもしれせんが、興味を持ちましたらぜひチャレンジをしてみましょう。
甲種から丙種まである危険物取扱者の資格区分についてを語ります
危険物取扱者の資格は大きく分けて甲種、乙種、丙種の区分に分かれています。それぞれ区分によって取り扱うことができる危険物の範囲、できることが変わります。大まかには下記の通りです。
- 甲種・・・全ての危険物の取扱い、立会い
- 乙種・・・合格した類の危険物の取扱い、立会い
- 丙種・・・乙種第4類の危険物の内、特定のもののみの取扱い(立会いはできません)
どの資格も資格自体の難易度は高くありません。但し甲種のみ受験資格があり、そのハードルが高いです。それは下記の通りです。
- 大学などにおいて化学に関する学科を修めて卒業した者
- 大学などにおいて化学に関する科目を15単位以上習得した者
- 乙種危険物取扱者免状を取得し、2年以上の実務経験を経た者
- 4種の乙種危険物取扱者免状を取得した者(第1類又は第6類、第2類又は第4類、第3類、第5類)
- 修士・博士の学位を取得したもので化学に関する事項を専攻した者
大学等の条件を満たしている人はすぐに甲種を受験することができるでしょう。そうでない方は甲種を目指す場合は、乙種を1科目取得し実務経験を経るか、4科目の乙種を取得するのが現実的です。
乙種は第1類から第6類まで区分されています。それぞれの危険物の種類は下記の通りです。
- 第1類・・・酸化性固体
- 第2類・・・可燃性固体
- 第3類・・・自然発火性物質及び禁水性物質
- 第4類・・・引火性液体
- 第5類・・・自己反応性物質
- 第6類・・・酸化性液体
丙種はガソリン、灯油、軽油など引火性液体の内、特定のものを取扱うことができます。但し一部取扱いできない危険物があり、立会いすることができないです。
ポイント
- 甲種、乙種、丙種の危険物取扱者の資格に分かれている
- 甲種のみ受検資格がある
- 乙種は第1類から第6類まである
- 丙種は第4類の特定の危険物の取扱いのみでき立会いはできない
危険物取扱者試験について語ります
甲種・乙種は五肢択一式試験、丙種は四肢択一式試験です。記述問題は無く難問は出ないため、どの種も難易度は高くありません。甲種は標準程度、乙種はやや易しい、丙種は簡単な部類の試験です。
出題される科目は下記のとおりです。
(甲種)
- 危険物に関する法令
- 物理学及び化学
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法
(乙種)
- 危険物に関する法令
- 基礎的な物理学及び基礎的な化学
- 危険物な性質並びにその火災予防及び消化の方法
(丙種)
- 危険物に関する法令
- 燃料及び消化に関する基礎知識
- 危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法
各種ともに全ての科目が60%以上得点できた場合に合格となります。合計が60%を超えていても1科目でも60%未満の科目があれば不合格となります。得意科目だけをやるのではなく、満遍なく勉強する必要があります。
ポイント
- どの種も択一試験
- 比較的容易な資格である
- 1科目でも60%未満の科目があれば不合格なので注意