基本情報の次のステップ、応用情報技術者試験
基本情報技術者試験の次のステップとして、応用情報技術者試験があります。基本情報技術者試験も易しい試験ではないのですが、応用情報技術者試験は更に難しい資格となっています。資格のレベルとしてはSEになってから数年経過したレベルの中堅社員を想定しています。受験するのに年齢制限はありませんので、高校生でも受験することができますし、実際に合格者もいます。
本業のシステムエンジニアであれば取得しておくことが望ましいですが、実際には基本情報技術者の資格しか持っていない人も多くいます。(中には基本情報も持っていない人もいます。)取得する事で何かに特化したスキルが身に付くわけではないのですが、ITに関する知識が一定以上あることを証明できます。IT業界に身を置くのであれば、基本情報の次に取得するようにしましょう。
ポイント
- 基本情報の次のステップの資格
- 高校生でも合格者はいる
- 特化したスキルは身に付かないが知識の証明になる
応用情報技術者の資格を取得するメリット
応用情報技術者を取得する事はさまざまなメリットがあります。それは下記の通りです。
高校生にとっては大学推薦を受ける際に大きなアドバンテージとなります。応用情報技術者の点は基本情報技術者や日商簿記2級より大きくカウントされる大学が多いです。それだけこの資格は取得する価値があります。また就職する際にもこの資格をもっていると業界で内定を取りやすくなります。
大学生はこの資格を取得していることで単位を得ることができる大学があります。ITパスポートや基本情報技術者で単位を得ることができる大学もあります。しかしこれは大学が限られているため、メリットを得ることができる学生はすくないかもしれません。一番大きなメリットは、就職活動で他者との差をつけられることでしょう。応用情報技術者の資格を持っていると、資格で他人との差をつけることができます。資格だけが全てではありませんが、IT企業においては重視している企業も中にはありますので、内定への糸口と繋がるでしょう。
社会人にとっては、IT企業に転職する際にはそのきっかけになるかもしれません。無資格ではなかなか厳しいのが現状です。ポートフォリオがあれば話が別かもしれませんが。応用情報まで資格をとればITでの就職先が見つかる可能性が高くなります。転職の場合、基本情報技術者だけだと厳しいのが現実です。可能であれば応用情報技術者までは取得しましょう。
その他、サイバー警察の受験要件となっていたりします。もし警察の世界に興味があれば、この資格を取得し挑戦してみるのもありでしょう。
ポイント
- それぞれの立場によって応用情報はメリットがある
- 大学推薦、単位、就職、転職などさまざまである
- 基本情報よりもメリットは大きい
午後の筆記が難関、応用情報技術者試験について
応用情報技術者試験は午前、午後に試験が分かれています。午前は四肢択一式80問(150分)です。午前は選択問題が全てですが、範囲がすごく広いのが特徴です。情報理論、基礎数学、応用数学、情報理論、ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズム、ネットワーク、データベース、etc...と幅広い範囲を全て学習しなければなりません。勉強するコツとして、一通りテキストが終わったら過去問をひたすらやって答えを覚えていく方法が1つあります。なぜなら午前はある程度出題傾向が似ているからです。
午後は11問中5問を解答する筆記試験となっています。時間は150分です。1問は必須問題となっており、情報セキュリティの問題は必ず全員が解くことになっています。それ以外の10問中4問は得意な分野を選択し、解答します。筆記試験なので内容を本当に理解していないと解くことはできません。テキストなどでじっくり知識を身に付けるようにして、何が出題されても対応ができるようにしましましょう。決して甘くはない難関な午後試験です。
合格後の次のステップについて
応用情報技術者試験の資格のメリットについては上記で述べました。さらなる上位の資格には高度情報処理技術者試験があります。次のステップとしてうけるのであれば、データベースを取扱うことがある方はデータベーススペシャリスト、ネットワーク関係の仕事をされている方はネットワークスぺシャリストをおすすめします。一方ITストラテジストやプロジェクトマネージャ試験は論文式試験があるため、実務経験者でないと合格は厳しいでしょう。