高校生から全ての社会人におすすめ、ITパスポート(iパス)
ITパスポート(iパス)は基礎的なIT知識が身につく情報処理技術者試験の1つです。情報処理技術者試験はITパスポートの他に、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの試験があります。その中で一番簡単な技術者だけではなく高校生から全ての社会人に向けた資格です。
試験では簡単なプログラミングに関する思考力やそれに必要な数学、企業・法務、会計、コンピュータシステム、ソフトウェアなど多岐に渡ります。数学など苦手と感じる方がいらっしゃるかもしれません。しかし安心してください。それほど難しい数学は出題されません。気をつけないといけないのは、一つ一つの内容は難しくないとはいえ、範囲が幅広いということです。しっかり勉強する必要があります。
ポイント
- 学生から社会人全てが対象の試験
- 数学も出題されるが簡単
- 試験範囲がものすごく幅広い事が大変
ITパスポートの試験では何が問われるのか
基礎理論、いわゆる数学が苦手な人にとっては最初の壁かもしれません。離散数学、集合、2進数、確率、統計などです。これらは中学校から高校1年までに習う程度の知識です。学生の時に数学が苦手だった人には一番辛い分野かもしれませんが、テキストを読んでみれば意外と解けます。
もう一つ、難関となるのがアルゴリズムでしょう。以前はなかったのですが、疑似言語の問題が出題されるようになりました。この疑似言語は実際に使用されているプログラミング言語を勉強しなければならないわけではありません。なのでその点は安心してください。ただし、プログラミング言語と同じような言語がこの疑似言語であり、仕様は書かれますがそれを元にアルゴリズムの問題が出題されます。プログラミング思考力がないと解くのは難しいかもしれません。
他にもいろいろな思考力を問われる問題はありますが、割と暗記をすれば解ける問題が多いです。知識系の問題は全て暗記をしましょう。
ポイント
- 基礎理論は数学が苦手な人には一番辛いかもしれない
- 疑似言語の問題はプログラミング言語は覚えなくてもいいがその思考力が必要
- 知識系問題は暗記で乗り切ろう
ITの仕事におけるコンピュータの重要性について
現在、様々な分野でITは使用されています。かつてはコンピュータは高価であり、一般には普及しておりませんでした。しかし1990年代後半頃からPCは急速に普及し、現在では殆どの人が利用しているといっても過言ではありません。
事務職ではもはやITのスキルがないと仕事ができません。かつては手書きで書類を処理しておりました。しかし近年では全て事務処理はコンピュータを利用します。ITの知識無しではもはや仕事はできません。
工場などの現場でも、機械装置にコンピュータが組み込まれITの知識が必要になる場面があります。そのためIT知識を身に付けておくことは仕事の場面で活かすことが出てくる可能性が大です。
ITパスポートの資格一本で情報技術の知識は十分なのか
ITパスポートは国家資格であるのでMOSより価値があります。一般に、ITパスポートを取ればある程度の情報技術が身についていると言えるでしょう。ただし時代が経つにつれて情報技術は変わってきます。そのことを念頭に置いて、知識をブラッシュアップする必要があります。
システム開発者にとっては次の基本情報技術者試験が入門と言えます。この試験よりも難易度は高くなりますが、頑張って挑戦しましょう。