独占業務がある美容師資格についてを語ります
美容師は独占業務がある国家資格です。美容師の独占業務はパーマ、カット、ヘアセット、メイクなどです。実は本当は、2015年7月までは男性に対するコールドパーマネントウェーブ等を伴わないカットは理容師の範疇であり、美容師には許可されていませんでした。しかし、業務範囲を定めた通知による規制が見直され現在では男性に対するカットも行う事ができます。
美容師の国家資格を取得するには美容師養成施設（美容専門学校）を卒業する必要があります。修業年限は昼間課程・夜間課程は２年以上、通信課程は３年以上です。
美容師国家試験では筆記試験及び実技試験が実施されます。実技試験があるため、専門学校に通学している間にしっかりとスキルを磨く必要があります。また、資格取得後が本番のため技術は常に磨く必要があります。
美容師の仕事について語ります
美容師の業務内容について
・ヘアカット
顧客の要望に合わせて髪の毛をカッティングします。雑誌などを参考にしてカットすることもあれば、口答でこれくらいの長さと言われてカットすることもあります。美容室に勤務した場合は、主たる業務になります。カットした髪は戻すことができないためミスは許されません。かつ顧客の満足感を満たす必要があります。
・スタイリング
顧客の投稿髪を整髪剤などを使用して整えていきます。髪の見た目を整えることでイメージが変わるので、重要な仕事の１つであると言えます。不自然感を出さないことも重要でしょう。
・シャンプー
顧客の髪を洗髪します。アシスタントが行う事が行う事が多いです。美容師免許が無くてもできるかと思われますが、資格が無いと行うことはできません。
・カラー
髪を染髪します。ヘアカラー、ヘアマニキュア、ブリーチなどの方法があります。
・パーマ
美容院は昔は「パーマ屋」と呼ばれていました。美容院といえばパーマをかけに行く場所のイメージでした。今でもパーマを当てることは、美容院にとって今でも大切な仕事の一つです。
美容院の仕事の大変さについて
・長時間労働
開店前準備や後片付け、新人の場合は閉店後の練習、また慢性的に残業時間が長くなりがちです。
・低賃金
給与が他職種と比較して低いとされており、人が定着せず他業種・他職種へ流れやすいです。
・立ち仕事
美容室での仕事は立ち仕事であり、一日中の立ち仕事に慣れていないと足が疲労困憊となります。
・顧客の選別不可
顧客がどのような人物であっても、よほどのことが無い限り選択することができない。クレームが発生する確率も高い。
美容師の就職先についてを語ろう
・美容師（大規模店舗）
社内や系列店舗のマニュアル化が進んでおり、教育のカリキュラムが整備されているため、小規模店舗や個人店と比較して将来のキャリアプランが立てやすいです。ある程度の年数になればより高度な仕事も任せてもらえるでしょう。但し同期が多数いるケースが多いため、マンツーマンで指導してもらえるチャンスは少ないかもしれません。
・美容師（小規模店舗）
小規模店舗では店舗にもよりますが、オーナーや先輩からマンツーマンで指導をしてもらうことが多いです。そのため、長所を伸ばしたり弱点を克服するといった成長は早いかもしれません。ただし教育カリキュラムなどは用意していないケースが多いため、店舗独自の指導に偏る事もあります。
・ヘアメイクアーティスト
一般人向け、芸能人向けのヘアメイクアーティストがいます。美容師免許取得後すぐになることはほぼないです。美容師として実績を積んだ後転職してなります。
・美容サロン
美容サロンで行うまつ毛パーマやまつエクは元々美容師免許がなくても施術できました。しかし健康被害が相次いでしまった結果、2008年より美容師免許の所持が必須となりました。
美容師の国家試験について語ります
美容師の国家試験は受験資格があり、美容師養成施設（美容専門学校）を卒業する必要があります。上記で記載した通り、昼間課程・夜間課程は２年以上、通信課程は３年以上の修了年限を要します。
科目免除制度があり、学科及び実技の両方を受験し、学科のみ合格した者は次回のみ学科試験が免除となります。また実技のみ合格した者は次回のみ実技試験が免除となります。また理容師の免許を受けている者は、「美容技術理論」を除く筆記試験を免除となります。
学科試験について、試験時間は100分、出題形式は四肢択一であり合格基準は60%です。学科試験の試験科目は下記の通りです。
（学科試験の試験科目）
・関係法規
・制度及び運営管理
・衛生管理（公衆衛生、環境衛生、感染症、衛生管理技術）
・保健（人体の構造及び機能、皮膚科学）
・香粧品化学
・文化論及び美容技術理論
実技試験は２つの課題があり、内容はそれぞれ下記の通りです。
（実技試験の試験科目）
・第一課題
カッティング
・第二課題
オールウェーブセッティング
実技試験の祭典は「技術」と「衛生」の２項目で行われ、技術においてカッティングの減点が３０点以下及びオールウェーブセッティングの減点が３０点以下、また衛生において減点が２０点以下の条件を満たすことで実技試験が合格となります。