オープン系やWeb系がおすすめ、潰しが効きやすいシステム業界
就職先としてシステム業界はおすすめできます。なぜなら潰しが利きやすい業界だからです。ある程度の経験があれば、社内SEへ転職したり、ITコンサルタントへ転職するなどの道も開かれています。システム業界に勤める際に気をつけなくてはならないことは、オープン系・ホスト系・Web系の3つ開発の種類にわかれている事です。これが大きく運命を分けます。
オープン系はWindowsやLinux、UNIXなどのOSで開発を行います。また開発言語もJavaやPython、PHPなど身近な言語で開発を行います。入手しやすいソフトウェア、ハードウェアで開発することが特徴です。システム開発と聞いて恐らく一番イメージしやすいのがオープン系の開発ではないでしょうか。
ホスト系はVOS3/XSなど恐らく馴染み深くないOSで開発を行います。ハードウェアもパソコンではなくメインフレームといわれる大型コンピュータとなります。実際にはパソコン端末からエミュレータを操作して開発を行います。プログラミング言語は金融機関ではCOBOLを使用しているところが多いです。FORTRANやJavaなどの他の言語でも開発されています。
Web系はWebサイトの開発だけではなく、バックのデータベースの管理や応答処理の開発も含まれます。Web系の開発はオープン系開発に近いといえるのではないでしょうか。但し通信処理についての知識は深く問われます。通信が途切れることはそれ自体が障害となるのです。開発環境、言語はオープン系とほぼ近いです。
就職する際に気をつけるべきこと、どの開発に進むことができるかがはっきり分かる会社に就職するようにしましょう。おすすめはオープン系もしくはWeb系です。これらは潰しが利きやすく経験を積めば転職しやすいです。また副業するスキルを身に付けることもできます。
- システム開発はオープン系、汎用系、Web系に分かれている
- オープン系、Web系は開発環境が似ている
- 就職するならオープン系、Web系がおすすめ
SEやプログラマを目指すならばまず取ろう、基本情報技術者試験
システム開発者向けの入門試験に基本情報技術者試験があります。もしシステム業界を目指すのであれば、この資格の取得を目指しましょう。過去問を見て自信がなければITパスポート試験から受験してみるといいでしょう。ITパスポートはシステム開発者向けの試験ではなく、全ての学生から社会人向けの試験です。ITパスポートに合格すればIT知識の基礎は身に付くはずです。それから基本情報技術者試験の合格に向けて勉強すると良いでしょう。
初学者にはおそらく試験の範囲が広く中々大変な試験です。1つ1つは基本的な問題ではあるのですが、簡単な数学的な問題が出題されたり、プログラミング的思考力を問われる問題も多数出題されるため大変に感じるかもしれません。分量が多いため暗記する量も多いのですがそれはシステム業界で頑張るというやる気で乗り切りましょう。
基本情報技術者試験は筆記試験がないため、しっかり勉強をすれば業務未経験でも十分合格圏には達することができます。努力が問われる試験なので頑張って合格しましょう。
基本情報技術者試験の出題科目について
基本情報技術者試験は、科目A試験と科目B試験に分かれています。科目A試験は四肢択一の試験です。そして科目Aの出題範囲は下記の通りとなっております。シラバスの変更により変わることもあります。
- 基礎理論
- プログラミングとアルゴリズム
- コンピュータシステム(プロセッサ、ハードウェア、ソフトウェアなど)
- データベース
- ネットワーク
- ヒューマンインタフェース
- マルチメディア
- セキュリティ
- 開発技術
- マネジメント
- システム戦略
- 経営戦略
- 法務
出題範囲は広いです。科目Aはテキストを読み込むのも大切ですが、過去問をひたすら解くことも重要です。問題を解いていくことで解法が身につくでしょう。
科目Bの出題範囲は『プログラミングとアルゴリズム』及び『セキュリティ』の2分野が出題されますが、『プログラミングとアルゴリズム』が大半を占めます。この分野は疑似言語で出題され、簡単なプログラムを理解する知識が必要となります。アルゴリズムをしっかり勉強して対策をしましょう。
ポイント
- 午前は過去問をベースにして対策しよう
- 午後の疑似言語はプログラムを組む考え方が必要
- 午後はプログラムとアルゴリズムの分野がほとんど
基本情報技術者試験の次のステップとして受ける資格は
基本情報技術者試験に受かった方、おめでとうございます。基本情報技術者試験はシステム業界の登竜門にすぎません。システムの資格には国家資格、ベンダー資格ともに様々あります。国家資格だと次のステップは応用情報技術者試験を受験することになるでしょう。ベンダー資格は色々な資格があります。オラクルマスター、Oracle認定Javaプログラマ、MCP、LPICなど様々な資格があります。システム業界に身を置くのであれば、応用情報技術者試験は取得しておいたほうがいいかもしれませんが、その他の資格は必要に応じて取得していきましょう。